13.#ベッドバグ #かゆみのきわみ #愛の健康管理員さん
首都ナイロビから西へ約400km、
ビクトリア湖に沈む夕日が心落ち着く
任地ビタに来てから3週間が経ち。
早速洗礼を受けました。
ベッドバグ。
ベッドバグとは…
吸血性害虫。体長5mmの小さな悪魔。
この小さな虫の恐ろしいところそれは…
- いつ噛まれたかわからない
- 赤い痕と激しいかゆみ!!
ベッドバグは明るい場所が苦手。昼はマットレスやシーツ、ベッドフレームの裏に隠れ、夜暗くなると、ヒトの体温と二酸化炭素に反応し吸血する…ってもう聞いただけで怖い…。
噛まれると、数日後に腫れやかゆみが出るらしく。赴任したのが8月7日で、かゆみと痛みで発狂しそうだった夜が、ちょうど一週間後の14日。本当にいつどこで刺されたか全くわからない…。
最初は「ん?何か刺されてるな~」と思ってた虫刺されが、気づけば身体中に。
この5mm~1cmの虫刺されのかゆみが全然可愛くなくて、かゆみに唸りながらかきむしる手をとめられないレベル。もうかきむしらないと、
気が狂いそうなくらいかゆくて痛くてあああああ!!
ほんとに。かきすぎて血が出ても、かかないとどうしようもない…ここまでくるとかゆみどめは効かないそう。日本から持ってきた塗り薬も全く効かず…。
夜も眠れないくらいかゆくて痛くて、明け方涼しくなってやっと少し眠れるかな…と思ったら、家の外にいる犬が遠吠えを始め、鶏はコケコケ言い出し、牛はンゴオオオオ(雄叫び)……結局眠れずそのまま翌朝病院へ。涙
病院までは、このプロボックスという小型乗り合いタクシーで。といっても日本のタクシーのイメージとはほど遠く、人をどんどん乗せて(乗用人数の倍は当たり前。運転席に人が2人乗った状態で運転してたのは笑えた。笑)ギュウギュウ押し込めちゃうから、快適さは一切なし。笑
猛暑の中エアコンもなく1時間、助手席でおじさんの膝の上に乗って…笑(そしておじさんの膝の上で寝ちゃう…笑)汗かいちゃって、さらにかゆくなる…
ちなみに、私の行ったホマベイのアガカン病院は、地方といえども大使館HPの医療機関リストに入っているキスムのアガカン病院のブランチ。
病院もきれいだし、受付の対応もよかったし、何より処置が適切。
お医者さんからは処方されたのは、
いい歳なのにどうしても注射が嫌いで…
あぁ…「痛い?」「痛い??」って看護師さんに聞きまくってたら
このドヤ顔(笑)
ただ、手の甲にでも打たれるんじゃないかと思っていた注射は、日本でもよく刺される二の腕の(たぶん)皮下に注射されてホッ。
この後、炎天下の中マタツ(プロボックス)乗り場まで歩いてたら、体温が急に上がって、かゆくてかゆくて歩けなくなって、熱中症にもなりかけて。
あのときは死ぬかと思ったけど、今元気に生きてるから、こうやって少しずつたくましくなっていくのかな…
何はともあれ。
Bedbugを防ぐには、
- ベッド枠のチェック。明るさが嫌いな虫だから、マットレスも外して隈なくチェック。
- ベッドシーツや衣類の洗濯。その際は、熱いお湯につけて虫を残さない。あれば塩素消毒まで。
このBedbug、かなり根性があるけど、50度以上で死ぬみたい。ベッドにいるかどうか不安だったら、寝るときに素肌をあまりださない方がいいかも。
そして…
Bedbugに噛まれたら、
- いち早く病院へ!注射が効いてきてから治った気がする。し、効くまでに時間がかかるから、のんびり構えてたら、かゆみでのたうちまわります。
- 塗り薬は患部が覆いかぶさるくらい厚めに
- 飲み薬とメフロキン(マラリア予防薬)は併用OK
この間連絡をとっていたJICA事務所の健康管理員さんは、とっても優しくて、こまやかで、愛があって、安心感があって、、小学校で働いていたときの大好きな養護教諭の先生のことを思い出した…。涙
容態の確認も兼ねて毎日電話もくれて、メールも心あたたまる内容で。こんな人にみてもらえるってありがたいなと思ったし、自分もそのこんな人になりたいなあと思った!きちんと挨拶もできず今週末でケニアを去られるのが悲しいけど、帰国したらご飯食べようと言ってもらえ。虫に刺されまくって唯一よかったなあと思うこと。笑
飲み薬がなくなった1週間後にはやっと落ち着いてきて、2週間後の今は、まだかゆみが残っているところもあるけど、塗り薬をぬって、少しずつよくなってきているところ。
この虫刺されに苦しんでいる間、「自分は何のためにここにいるんだろう?」って思いが頭の中でぐるぐるぐるぐる回って。
生きづらくなって。
やっと今、一周回って心落ち着き。
虫に喰われてひん死になるくらいしょぼい自分に何かできるとかおこがましいことは思わずに、まずはビタを好きになって、知って、いろいろと分かってきてから動きだそう。
ゆっくり、ゆっくり。