19.LINEが使えなくなりました
使えなくなって困ってる。
けど、ゆっくり考える時間も増えてて。
家にひとりでいると、考えること。
大学卒業後、数ある栄養士の職場の中で私が「学校」を選んだのは、単に食育、予防栄養ではなく、義務教育の小・中・特別支援学校の中で、すべての子どもたちにかかわることに意味があると思ったから。
自分が動けば変わる。
世界にいない子もいる。
学校にも行けず、5歳の誕生日を迎える前に、栄養不良でなくなる子がいる。
そして、わりと死が身近なのか、みんなそれをそっと受け入れている(受け入れざるをえない)ように感じる。
双子の赤ちゃんを抱え、猛暑の中1時間かけて病院まで歩いてきて、1ヶ月分の栄養補助食品を受けとったものの、8kg近くあるそれを赤ちゃんと一緒に抱え家に帰るなんて到底できないお母さん。といっても17歳の女の子。
50シルのタクシー代をあげた。
ことはその人にとって、わたしにとって、よかったんだろうか。
来月もまた同じ事態が起きる。
そして、これがひとりじゃなく…
毎日何十人もいたら。
わたしはどうするのか。
考えた先に答えはあるのか。
ポツンとひとりここにいるような気分になってしまって、なんだか泣きそうになった。
18.いつかケニアで朝食を
Mbitaでの協力隊生活にあたって、自分の中でひとつ決めていること。
具合が悪くなったら、日本から持ってきた調味料を使ってよし!!
(1ヶ月も経ってないけど…笑)
ということで、何を使おうかな〜〜と思って台所にいったら食材がない。
クリスチャンが多いMbitaでは、教会に行く日曜日はほとんどのお店はお休み。
ん〜〜
ん〜〜〜〜
オニオンスープにするか。
材料はいたってシンプル。
- たまねぎ1こ(2こあるけど。笑)
- 安全なお水500ml
- コンソメ1袋or1さじ(ロイコで代用可)
- 油適量(バターがあるとなおよし)
- 調味料(塩こしょう)
- あればパセリ
紫たまねぎだから本当はサラダとか酢漬けにしたいけど、diarrheaになった直後にサラダなんて食べる勇気はなく、、、
ひたすら切る。
そして切る。
切りすぎた…笑
たまねぎは1こで十分!
短時間で甘くやわらかくしたいから繊維に逆らって細胞壊して切ったはいいけど、硫化アリルで目が、目が、、、!!!って思いながら切ってるあたり理系だな〜〜
そして、この間に、私の体調を心配して、マギー、タビタ、ピーター(大家さん一家)が代わる代わる様子をみにきてくれて、その度にレイナは何を作っているの???(あやしげな目)ってみられ、なかなか進まない。笑
切り終わったら、弱火でじっくり炒めて。
本当はもっと、あめ色になるくらいまでやりたいけど、10分は炒めたしこのくらいで。
お水を入れて、沸騰したら、コンソメ加えてさらに弱火で5分。
塩こしょうで味を整えたらできあがり!
ん〜〜〜〜シンプル。笑
朝ごはんって私の中ですごく大事なもので。
ふだんはご飯派で味噌汁と一緒につやっつやのご飯を食べてよっしゃ!と仕事に向かうのが好きなんだけど、週末の時間のあるときは、豆をゴリゴリしてコーヒー淹れて、おいしいパン屋さんで好きなパン買って食べて、好きな音楽流して、、本読んだり映画観たり誰か泊まりに来てたらおしゃべりを楽しんだりゴロゴロしたり、、
ケニアではどんな朝ごはんが食べられるんだろうと思っていたら、割とシンプルで。
パンだったり…(ケニアのパンの1枚は、日本の食パン5枚切りの厚みをさらに半分にして大きさも少し小さくしたくらい。ただ、これを3、4枚重ねてもぐもぐしています)
(焼くときは、バターをたっぷり)
マンダジだったり…(甘さ控えめの揚げパン。食事にもおやつにも食べられる)
チャパティだったり…(ケニアの主食のひとつ。発酵させずに丸く平たく…たっぷりの油を使って焼いたパン)
たまに卵がついたり(こちらも油たっぷり)
キャッサバフライを食べた日も。
このパンやマンダジ、チャパティに必ずついてくるのが砂糖たっぷりのチャイ。
ガスが使えても、朝のチャイや火が通るのに時間のかかる豆は、外で調理することが多いみたいで。この、自分で火を起こしてつくったチャイがおいしい!
そんなこんなで任地でやせる予定が、着実に増量中。オールミルク(スタバ風)でつくる濃い〜〜チャイ、結構好き。
〜今日のまとめ〜
17. 下痢になったときにみるといい記事
煮沸したタンクの水を飲みだしたから?
それとも前日のスクマウィキを食べたから?
下痢になりました。
虫の次は下痢か…!!
夜中に急にお腹が痛くなって、一晩で10回トイレに行き、、水分と電解質だけとってたけど、結局治らず病院で薬を処方してもらって、やっと落ち着き。
下痢(diarrhoea)は、途上国の栄養不良の原因にもなっていて、相関性のあるもの。
これを機に、改めて勉強し直してみると、、
下痢とは「便の水分が多すぎる状態」のこと。
※日本臨床内科医会HP(http://www.japha.jp/doc/byoki/042.pdf)
水分の消化吸収の流れをみると、便となる水は1%で、残りはすべて腸で吸収されていて。消化管の水分出納バランスが少しでも崩れると、簡単に下痢になってしまいます。
下痢の種類は4パターン。
- 浸透圧性下痢
- 分泌性下痢
- ぜん動運動性下痢
- 滲出性下痢
言葉だけ聞いてもピンとこないけど、私の場合はおそらく2.の分泌性下痢。
下痢の原因
なんだか下痢マニアみたいになってきたけど、最後まで貫き通します。笑
下痢には「急性」と「慢性」があり。
急性で多いのが…
- 食べすぎ・飲みすぎ
消化不良により起こる浸透圧性下痢。1〜2日で治る。アルコールの刺激で起こることも。
- 食中毒・感染症
食べものとともに口から入った細菌・ウイルス・寄生虫による分泌性または滲出性下痢。
自然治癒で数日で治るものもあれば、
抗生物質や点滴が必要なものも。(血便・吐気・嘔吐・発熱・脱水などの症状がみられたら、病院に!!)
慢性の場合だと考えられるのが…
原因は不明。腸のぜん動運動が必要以上に活発になっている状態。
その他では…
- 薬の副作用
- 慢性膵炎
ギラギラした下痢便。脂肪を分解する膵臓が炎症を起こし、消化吸収がうまくできないため。
治療法がまだ確立されていない病気。
- 虚血性腸炎
腸に血液を送る血管の血流が悪くなりおこる。
- 糖尿病の合併症
糖尿病の治療が不十分な状態が長年続くと自律神経が乱れ、下痢や便秘をくりかえす。
- がん
腸の内部が細くなり便秘がちになるが、反対に下痢をすることも。
HIV陽性患者の多くはその経過のいずれかの時期において、何らかの原因による下痢症状をきたすことが知られている。
※国立感染症研究所HP
(http://idsc.nih.go.jp/iasr/26/305/dj3058.html)
HIVポジティブの時点で免疫力が落ちてるところに、下痢症状(だけじゃなく、発熱・体重減少なども起こり…)→吸収がうまくできない→栄養不良とさらに免疫力が低下し病気に…負の連鎖。下痢を起こさないための衛生面の配慮はもちろん、下痢を起こしたときにどうケアするのか。実際になってみると、その苦しさを思い出したし、精神面でのケアも必要だなあと思った…。
そして下痢になったら…
- まずは十分な水分補給を!
下痢=体内の水分&電解質(特に、カリウム・ナトリウム)が失われている状態。
スポーツドリンクを薄めて飲むのがおすすめ。
ない場合は、
・ペットボトル1本分(500ml)の水
・キャップ3杯分の砂糖
・キャップの中くぼんでるとこまで入れた塩
をシャカシャカ混ぜれば手作り経口補水液。
ただ、自分で作れるけど、わざわざ計量して、砂糖と塩を測って混ぜて、、って具合悪いとそれだけで結構大変。(もっと持ってくればよかった…!)
- 消化のよい食べもの(炭水化物)を!
⭕️おかゆ、うどん、味噌汁、すりおろしたりんごなど…
❌脂肪の多い肉・魚、ラーメン、菓子パン、ケーキ、人工甘味料、そば、玄米、生野菜、海藻など…おなかに刺激を与えるコーヒー、炭酸飲料、アルコールなども避けるのがベター。
〜おかゆレシピ〜
(3食分くらい)
- カップ1杯のお米
- その5倍のお水
- お好みで塩
といだお米とお水を鍋に入れ強火。
沸騰するまではフタを忘れずに!
沸騰したら、一混ぜして弱火に。
10分たつとこんな感じ。
一混ぜしてさらに10分。
ここまでできたら、あとは好みのかたさになるまで火を入れて、塩を入れたらできあがり!焦げやすいからここからはしっかり混ぜる!
長ねぎと卵入れようと思ったけど、元気がなくなって、味噌汁の具を投入。
ケニアのお米だけど日本の味。ほっとする。大家さんに見せたら、ベチョベチョのご飯にドン引きされたけど。笑
下痢の薬
薬もいろいろあるみたいだけど、私が処方されたのは全部で5つ。
緑の下痢止め(imodium)を2錠飲んだ後は紫の整腸剤(Folora Norm)と黄色の抗生剤(Netazox)をなくなるまで服用。
ピンクの吐き気止め(Emadon)と真ん中のペインキラー(CYCLOPAM)は強い薬(抗がん剤副作用の吐き気を止めるくらい強い)のため飲まず。下痢止めも下痢がおさまってからは飲まず。
任地に着いてから、体調を崩してばかり。
心は前向きなのに体の拒否反応がすごい!
早く慣れますように。
〜今日のまとめ〜
咳をしても一人。と思ってたけど、
たくさんたくさん助けてもらった。
この気持ちを忘れないようにする!
16.髪の毛にまつわる話とNEW WARD
今日からセカンダリースクールに通う大家さんの娘さんがバッサリ。
朝会うと髪を切っていたので(切るというか短い髪の毛をさらに坊主に)ドレッドヘアはダメって校則で決まっているのかなあと思ったらそうではないらしく、クリスタはロングヘアが嫌いらしい。
髪を切る前のクリスタ。十分短い。
髪の毛は時間とともに伸びて定期的に切るものだと思ってたけど、それが違うっておもしろいなぁ。
同僚に聞いたら、ドレッドヘアーはもって4週間だそう(頭も洗えないしかゆくなっちゃうから)。してみたい気持ちもまだあるけど、ただでさえ毛量少ないから、ドレッドと引き替えに失うものが多そう…
そんなクリスタにさよならを言い(なぜなら学校が始まると3ヶ月は帰ってこないから!)大家さんのママとひとり20シルでタクシー通勤(昨日はひとりで30シル)。単純計算で、このくらいの距離の行き来を1日20回したとして、
30シル×20回=600シル/日×30日/月で、
月のお給料が18000シル。
そんな単純じゃないだろうけど。私の家の家賃より安い…生計成り立つのか??なんて思っていたら後に事件が起こる…
その発端は、NEW WARD。
今日から、患者さんが入院する病院の病棟が移動になり。国とカウンティ(日本でいう県)からお金をだしてもらい(といってもほぼ国かららしい)、新しい病棟を建てたそう。
設備、衛生面もだけど、日差しと風が適度に入る新しい病棟は、患者さんも気分がちがうだろうな〜
オープニングセレモニーも大々的に行われ。いろんな人たちが大集結!
コミュニティ・ヘルスワーカーさん。
近くのプライマリースクールの子どもたちと先生も!
警察もそしてもちろん配属先の職員も。
カウンティのガバナンス(政治家)たちも演説。
この演説の後、お開きになるかと思いきや後方がザワザワし、ケンカが始まるもすぐに収まり…セレモニーに来た政治家に、タクシードライバーさんたちが給料引き上げのための申し立てをしていたそう。
政治については、政治家の汚職と部族闘争がすごいこと、政党によってカラーがあるから選挙時は服の色に気をつけること、あとは…お店のいたるところに大統領の写真が飾られていることくらいしか知らなかったけど、改めて政治について簡単に勉強すると。
→実質権力が一党にしかなく、大統領もその党に所属。いわゆる独裁政治。
- 1992年に複数政党制に
→現在は38の政党があり、実質の政権を握った二大政党の下に小さな政党が協力しているかたち。
- 2017年秋の大統領選挙のゴタゴタ
→2017年度でケニヤッタ大統領の任期が切れるために行われた大統領選挙。とはいっても実質はケニヤッタ(キクユ族)VSオディンガ(ルオ族)。ケニアでは、過去に大統領選において大きな混乱が起こっており、2007年のキバキ(キクユ族)VSオディンガ(ルオ族)大統領選のときは1000人以上の方が暴動により亡くなったそう。2人の政治政策は大きく変わらず、選挙というよりは民族争い…でも、ルオ族だからオディンガを応援しているというわけでもないらしい(政治家は汚職だらけ)。
必要な人に必要な還元がされる世の中じゃないと不満もでるのは当たり前。そして、それはケニアだけではないこと。
お金がどんなふうに回って使われて、最終的に人々に還元されるのか。私のレベルで何かできることはあるのか。
栄養だけじゃなくて、全部、全部がつながってるんだけど、私はどこでどう食い込めるのか。
「SDGsとは?」外務省HP(https://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/oda/sdgs/about/index.html)
〜今日のまとめ〜
ドレッドヘアにするなら心して。
視野を広く。広く。
15.颯爽と
今朝は初、タクシー通勤!
徒歩15分なのに…ついにケニアでも。笑
タクシーはめちゃくちゃ安くて、片道2kmで30シリング。トマト5こ分。トマトも安い!トマト好きにはたまらない〜!!
最近は、水代わりにもぐもぐトマト食べてるなぁ。
今日は入院患者さんがいる病棟へ。
配属先で、私がよくウロウロする場所は、産婦人科病棟(MCH)とHIV/AIDs専門病棟、入院患者さんがいるWARDとそのキッチン。
WARDを回ったときに、口周りのどの痛みで食事が食べられず、食欲もなく、、という状態のHIVポジティブの患者さんの栄養状態を上げるために、F-100という粉を水で溶かすタイプの栄養補助食品を使うことに。
F-100の「100」は、100mlで100kcalとれるという意味。栄養補助食品もいろんな種類があるけど、今の状態で口から直接食べられそうなのはF-100。
19-75歳の急性栄養失調だと概算で必要な量は「2.2ml/kg/hour×体重kg×24hours」だけど、今回はday time(12時間)のみかつ4時間ごとにということで、「2.2ml/kg/hour×体重kg×12hours÷4」mlずつ。
病棟にはケアテーカーさんがいるので、後からお願いできるよう、作り方とfeedの仕方を一緒にみてもらいます。
一度きちんと沸かしたお水を使って。
未開封の注射器で量も測って。これで下痢になっちゃったら意味ないからね。
前回は、屋外できれいかどうか分からない水を使ってつくってるのみたからね。(家政婦は見た)
この大事な記録も日付バラバラで空いてるすきまにそれぞれ書いてるから、どこから読めばいいかわからない!(みんな分かってるのかな??)
今日より少しでも体調がよくなりますように。
午後は、MCHの記録整理。母子手帳の成長曲線をチェックしていて多いのは、
- 慢性的な低栄養
- 体重減少(Loosing)
- 体重維持:増えない(Static)
→Normalの範囲からズレたままのMAM:Moderate Acute Malnutrition。さらに、4ヶ月前からほとんど体重が増えていない。4ヶ月前というと、ちょうど離乳が始まる生後6〜7ヶ月頃から少し経ったくらい。実際に会ってみないと分からないけど、離乳に問題があるのかな…??栄養指導必要ありにした子は、名前と年齢と電話番号をメモして。
たまに記録するプロットの位置がズレてるものやそもそもグラフにされてないものもあるのが気になる。プロットずれてたら意味ないもんな〜〜
記録後は、ポスターを貼り替えたり、
栄養補助食品の受け取りに合わせて領収書整理したり。2010年のから見返したけど、年度によって数が違いすぎたから、確実にとじてないやつある。笑
〜支援物資として提供されていたもの〜
- RUTF(Ready To Use Therapeupic Food)→プランピーナッツ。
- FBF(Fortified Blended Flour)→Children, Adult, P/PP用
- Therapeutic Milk F-100
- Therapeutic Milk F-75
- Fort Corn Soya Blend(Unmix)
- Nutrition Supplement HIV/AIDs
- Retinol(VitaminA) Capsules
- Multivitamin&Mineral Supplement
- Adult Weight Scale
- Summary Wall Chart
- Safebet Helmet
- ビニール袋→2017年にポリ袋禁止法が施行されているので今はなし
職場における5Sの必要性をうすうすと感じてきてる一日でした。
〜おまけ〜
患者さんからもらったスワヒリ語の勉強の本。
一回会っただけの私に。
日本人はお金を持ってるから「お昼おごって」とか「お母さんに買う靴のお金だして」とか「帰りのタクシーのお金ちょうだい」とか「何かいいもの(something nice)くれ」とか言ってくる人は臆せずバンバン言ってくるけど、言わない人は言わない。困っているときに助けてくれたり、あたたかく迎え入れてくれたり、今回も「スワヒリ語早く覚えたい!」って話をしていたら、後日持ってきてくれていたそう。
こういうのがあると頑張れるな〜〜
早く、読んで使えるようになる!!
14.イディ カーニェ?
別にこれといって何かを書きたいわけでもなく。でも、毎日それなりに感じてる何かを残しておこうと思い。
何とな〜くひとりルオ語講座。
- イディ カーニェ?(どこ行くの?)
- アディ オッスゥ。(家行くの。)
この"アディ オッスゥ"がなかなかうまく発音できなくて。オッスゥの"スゥ"は消えかかってるけど息強めのthって感じ!もう現地語に関しては、スペルは気にしない…笑
今朝はめずらしく朝少し雨が降っていて。大家さんから
「レイナ、あんまり降ってきたらカジーニ(職場)行かなくていいよ〜」
って言われて。笑っちゃったけど、そうやって自然に身をまかせる方が生きやすいしそんな社会の方が人間として健全に生きられそうだなあ…と朝からキャッサバフライを食べながら思いました。
食べかけのうえに量がはんぱない。笑
キャッサバの皮、包丁入れるとスルスル剥けてくれるからおもしろい!
雨はすぐやみ、晴れになり!職場に行くと、CP(カウンターパート:一緒に活動をする予定の同僚)のJohnがナイロビから戻ってきてて、1ヶ月前の任地訪問ぶりに会えたことがうれしくてうれしくて、顔みてすごく安心したことが今日1番うれしかったこと!
そんな今日の午前中は、同じ栄養士のKevinと一緒に結核患者さんのレコードの整理。手書きのレコードをさらに手書きでまとめるという手書きの意義を問いたくなる作業…。
結核は、ほとんどが薬による治療で、決められた種類・量を定期的に飲む必要があり。私の配属先の病院では"Pyridoxine Tablets"という薬ををもらいに週に1回は患者さんたちが来るから、毎週健康状態を把握して、栄養補助食品を渡したり、Nutriton Counselingをしたりしているとのこと。
レコードを見てて思うのが、結核患者さんの大多数はHIV陽性。HIV陽性→免疫力低下→結核に…という流れだし、いかにこの地域がHIVはじめ感染症リスクが高いかを改めて認識。
公益財団法人結核予防会HP(http://www.jata.or.jp/dl/pdf/common_sense/2014.pdf)
午後は栄養士のオフィスに戻って外来患者さんの栄養指導。7月上旬にMAM:Moderate Acute Malnutrition だった子が体重も安定して、MUACもノーマルの13cm以上になって来訪してきたのがうれしかった。次回Discharge。
二本松訓練所のテクニカルクラスの授業で指導媒体として作ったスケッチブックを使ってたら、絶賛され(と自分で言う。笑)栄養室のオフィス用のFood Pyramidのポスターを作ることに!
今の時点でしたいなと思っていることは、Primary School or Secondary schoolでの公衆栄養指導。できればPrimary。Secondaryになると、Primaryからの就学率は半分以下になるし、やっぱり「義務教育」というところにこだわりたい。
あとは…母子栄養に関する何か…引越しと虫刺されでまともに活動してないからまだ課題がつかめないけど。
〜おまけ〜
ケニアの人は、チリチリの髪で毛も全然伸びないそう。さらさらでどんどん伸びる日本人の髪の毛は本当に珍しいみたいで。大家さんちでワトト(6歳と11歳)に1時間くらい髪をいじられまくって、あなたの髪がほしいほしいと言われた後に、お母さんが来て、止めてくれるかと思ったら一緒にいじり始めて(笑)
最終的に似顔絵まで書いてくれました。笑
(結構気に入ってる。笑 髪の毛もはやカツラで腕は腰から生えてるけど。笑)
13.#ベッドバグ #かゆみのきわみ #愛の健康管理員さん
首都ナイロビから西へ約400km、
ビクトリア湖に沈む夕日が心落ち着く
任地ビタに来てから3週間が経ち。
早速洗礼を受けました。
ベッドバグ。
ベッドバグとは…
吸血性害虫。体長5mmの小さな悪魔。
この小さな虫の恐ろしいところそれは…
- いつ噛まれたかわからない
- 赤い痕と激しいかゆみ!!
ベッドバグは明るい場所が苦手。昼はマットレスやシーツ、ベッドフレームの裏に隠れ、夜暗くなると、ヒトの体温と二酸化炭素に反応し吸血する…ってもう聞いただけで怖い…。
噛まれると、数日後に腫れやかゆみが出るらしく。赴任したのが8月7日で、かゆみと痛みで発狂しそうだった夜が、ちょうど一週間後の14日。本当にいつどこで刺されたか全くわからない…。
最初は「ん?何か刺されてるな~」と思ってた虫刺されが、気づけば身体中に。
この5mm~1cmの虫刺されのかゆみが全然可愛くなくて、かゆみに唸りながらかきむしる手をとめられないレベル。もうかきむしらないと、
気が狂いそうなくらいかゆくて痛くてあああああ!!
ほんとに。かきすぎて血が出ても、かかないとどうしようもない…ここまでくるとかゆみどめは効かないそう。日本から持ってきた塗り薬も全く効かず…。
夜も眠れないくらいかゆくて痛くて、明け方涼しくなってやっと少し眠れるかな…と思ったら、家の外にいる犬が遠吠えを始め、鶏はコケコケ言い出し、牛はンゴオオオオ(雄叫び)……結局眠れずそのまま翌朝病院へ。涙
病院までは、このプロボックスという小型乗り合いタクシーで。といっても日本のタクシーのイメージとはほど遠く、人をどんどん乗せて(乗用人数の倍は当たり前。運転席に人が2人乗った状態で運転してたのは笑えた。笑)ギュウギュウ押し込めちゃうから、快適さは一切なし。笑
猛暑の中エアコンもなく1時間、助手席でおじさんの膝の上に乗って…笑(そしておじさんの膝の上で寝ちゃう…笑)汗かいちゃって、さらにかゆくなる…
ちなみに、私の行ったホマベイのアガカン病院は、地方といえども大使館HPの医療機関リストに入っているキスムのアガカン病院のブランチ。
病院もきれいだし、受付の対応もよかったし、何より処置が適切。
お医者さんからは処方されたのは、
いい歳なのにどうしても注射が嫌いで…
あぁ…「痛い?」「痛い??」って看護師さんに聞きまくってたら
このドヤ顔(笑)
ただ、手の甲にでも打たれるんじゃないかと思っていた注射は、日本でもよく刺される二の腕の(たぶん)皮下に注射されてホッ。
この後、炎天下の中マタツ(プロボックス)乗り場まで歩いてたら、体温が急に上がって、かゆくてかゆくて歩けなくなって、熱中症にもなりかけて。
あのときは死ぬかと思ったけど、今元気に生きてるから、こうやって少しずつたくましくなっていくのかな…
何はともあれ。
Bedbugを防ぐには、
- ベッド枠のチェック。明るさが嫌いな虫だから、マットレスも外して隈なくチェック。
- ベッドシーツや衣類の洗濯。その際は、熱いお湯につけて虫を残さない。あれば塩素消毒まで。
このBedbug、かなり根性があるけど、50度以上で死ぬみたい。ベッドにいるかどうか不安だったら、寝るときに素肌をあまりださない方がいいかも。
そして…
Bedbugに噛まれたら、
- いち早く病院へ!注射が効いてきてから治った気がする。し、効くまでに時間がかかるから、のんびり構えてたら、かゆみでのたうちまわります。
- 塗り薬は患部が覆いかぶさるくらい厚めに
- 飲み薬とメフロキン(マラリア予防薬)は併用OK
この間連絡をとっていたJICA事務所の健康管理員さんは、とっても優しくて、こまやかで、愛があって、安心感があって、、小学校で働いていたときの大好きな養護教諭の先生のことを思い出した…。涙
容態の確認も兼ねて毎日電話もくれて、メールも心あたたまる内容で。こんな人にみてもらえるってありがたいなと思ったし、自分もそのこんな人になりたいなあと思った!きちんと挨拶もできず今週末でケニアを去られるのが悲しいけど、帰国したらご飯食べようと言ってもらえ。虫に刺されまくって唯一よかったなあと思うこと。笑
飲み薬がなくなった1週間後にはやっと落ち着いてきて、2週間後の今は、まだかゆみが残っているところもあるけど、塗り薬をぬって、少しずつよくなってきているところ。
この虫刺されに苦しんでいる間、「自分は何のためにここにいるんだろう?」って思いが頭の中でぐるぐるぐるぐる回って。
生きづらくなって。
やっと今、一周回って心落ち着き。
虫に喰われてひん死になるくらいしょぼい自分に何かできるとかおこがましいことは思わずに、まずはビタを好きになって、知って、いろいろと分かってきてから動きだそう。
ゆっくり、ゆっくり。